第7章 ハロウィンナイトは危険なあなたと【十四松】
愛菜は、窓の外を覗き込み、周りの様子を確認する。
十四松は、そんな愛菜の後ろ姿を熱のこもった目でこっそりと眺めた。
視線の先には、首の後ろにできた二つの小さな穴、鋭い牙で噛みつかれた跡。
「どうしたの?」
愛菜が振り返る。
「んー! 何でもない! 行こっか!」
十四松はエンジンをかける。長かったデートも終わり。今から帰れば、午前中には家に着くはずだ。
「あーお腹空いたー! 十四松くん! 早く下りて、何か食べよっ!」
愛菜がいそいそとシートベルトをつける。
二人の乗った車は山道を下り始めた――。
―END―
間に合いました♪
一応、ふわっとイメージしたのは、へそくりウォーズのヴァンパイア松です。(描写は正確ではないです)
それでは、(平日ですが)楽しいハロウィンを!
Trick or Treat!