第38章 幽霊物件カレシ付き【一松/お礼SS】
「ああんっ……あ……ン、んぅっ、あっ……」
毎晩訪れるこの快楽に抗えない。シーツに縫いつけられたように動けないまま、私は朝まで鳴かされる。
「ぐっ……やば……」
一松が呟いた。
私の足がふわりと持ち上がる。どうやら一松がショーツを脱がそうとしているらしい。
「あ……! だめ……!」
「こんなに濡らしていまさら何言ってんだ……」
ショーツが非情にも破かれる音。蜜口から垂れた愛液が太腿に落ちた。
「ああんっ……! そこは……やめて!」
見えない力に引かれ、足が左右に開いていく。
――また犯される……。
「やめないよ……。あんたのことが好きだから……」
一松の声が響き、足はさらに開かれた。たぶん彼には完全に見えてしまっている。私のそこが一松を求めてトロトロに愛液を溢れさせているのを。
「ま、待って、一松! どうしたらあなたは幸せになれるの!? こんなことずっと繰り返していても救われないでしょ!? 助けが必要なら私も協力する! だから――――ああっ!!!!」
下半身に衝撃が走った。固く反り返った欲棒が蜜口にめりこんでいくのがわかる。
「うっ……」
耳元で一松の苦しそうな声。
しっかりと痕を残すように膣壁をなぞりながら、欲棒は奥へ奥へと進んでいく。
「あ……ああっ……ン……ぁ……一松っ……待って……せめて……顔……見せてっ……」
最奥までおさまった瞬間、身体が急に軽くなった。目を開けると、覆いかぶさってきた一松の姿。苦しそうに肩で息をしながら私を見つめている。
「おれのクソな姿なんて見てどうするんだよ……」
――ちゃんと顔を見せてくれた……。
私はそっと一松の頭を引き寄せた。
「全然クソじゃないよ。一松って、けっこうカッコいいと思うよ……」
「はあ!? あんた、幽霊に何言ってんだよ!?」
一松の顔がみるみる真っ赤に燃え上がる。
「本当だよ。ねぇ、一松。私のこと殺したいの……?」
一松の瞳が少し潤んだ。
「殺さないよ……。殺すわけないだろ? ただずっとあんたといたいだけ。この家にずっといてくれればそれでいい……」