第35章 水とワイン/Água e Vinho【おそ松/マフィア松】
「ガードルってどうやって外すの? 自分で脱いでよ。な?」
優しく言われ、私は素直にガードルとショーツを取った。オソマツさんも次々と服を脱ぎ捨て、下着一枚になる。
「っ……!」
つい目がいってしまうのは、彼の盛り上がった股間。
車の中で握った硬い感触が蘇り、子宮の奥がキュンと疼く。
「うわ〜、どこ見てんの? 愛菜ってば、やらし〜」
ニヤニヤ笑いながら、勢いよく自身の下着をおろすオソマツさん。勃起した肉棒がしなりながら飛び出した。
「や、やだっ……」
私は慌てて横を向く。
「お〜い、なんで目をそらしちゃうの? どうせ今から愛菜の中に挿れちゃうんだよ? ちゃんと見ておいたほうがよくない?」
「み、見なくても大丈夫ですっ!」
まともに見れないよ。恥ずかしい。
「本当にぃ? 確認しておかなくて大丈夫? けっこう大きいと思うよぉ? いきなり挿れちゃったらびっくりしない?」
「べ、別にっ……」
「へぇ〜、平気なの。んじゃ、もう挿れちゃおっと」
え!?
顔を上げると同時に突然抱きしめられた。
そのままベッドに組み伏せられ、お腹に彼の硬いものがあたる。ピクピクと小さく震えているのがわかった。
「オソマツさん……」
強くしがみつくと、同じように抱きしめ返してくれる。
生まれたままの姿でぴったりと重なる身体。体温が混じり合う。
知らなかった……。好きな人と抱き合うと、こんなにも気持ちいいなんて。
どうして私はよく知らない人と結婚しようとしていたんだろう?
オソマツさんに出会うまでは何の疑問も抱いていなかった。ある意味そのほうが幸せだったのかもしれない。
でも今は知ってしまった。オソマツさんとの恋を。好きな男性と抱き合う悦びを。もう引き返せない。
「なぁ、愛菜と俺、身体の相性いいよな。肌がぴったりと吸いつく感じ、すげぇ好き……」
オソマツさんが私の背中につうっと指を滑らせた。耳を舐められ、つい声が漏れる。