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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第32章 咲き乱れよ愛慾の長春花【逆ハー/三国志松】


「おで、無理、荷が、重い……でも、ほしい……」

目を開けると、少し離れた場所で四つん這いに構える一松の姿が見えた。牙を出して唸りながら、腰を高く持ち上げる。まるで猫が飛びかかる直前みたい。髪も逆だっているように見える。

「なんだよぉ、いちまっちゃん! おまえだけ来ないからどうしたのかと思ったじゃん!」
おそ松帝が振り向いた。

そういえば、みんなで飛びかかってきたとき、一松だけはなぜか寸前でやめたんだっけ……。

野蛮王は野生を秘めた瞳で私を見据えた。

「おで、おまえ、好き……。おまえ、おでと、愛しあう……。おまえ、嫁に、する……」

「っ!?」

ライオンに睨まれた子鹿のように思わず身がすくむ。私のこと、獲物だと思ってる……? 一松が完全に狙いを定めたのがわかった。

「え、ちょ、ちょっと、待って! 嫁って、何!?」

「おい、一松! どうしたんだ!?」

叫んだのはカラ松とほぼ同時だった。

一松はさらに体勢を低く構えると、一気に床を蹴る。本当に一瞬。唸り声とともに弾丸のように飛び込んでくる獣。

「きゃ!?」

「「「「「おわっ!?」」」」」

おそ松帝やみんなを押しのけ、一松が私の上にのしかかった。仰向けのまま、あっという間にマウントを取られる。

顔が近づき、頬に荒い息がかかった。

「おで、おまえ、愛しあう……」

下半身が押し付けられる。

「っ!? ちょっと待って! いきなり!? もっと落ち着いて――」

「おまえ、可愛い。おで、おまえ、好き……」

目的の場所を探していた肉棒の先端が私の蜜口を捉えた。硬いものが触れる。

「あっ……ぅ」 

振り落とされた五人が起き上がった。

「おい! 野蛮王! おまえ、何、抜け駆けしてんだよ! こういうのは帝の朕が一番先だろ?」

「そうだ、一松。みんなで楽しんでいたんだぞ」

「まままままさか本当にセッ――」

「我だってしたいのにー!」

「これだから野蛮とかいわれちゃうんだよ」

一松はギロリと五人を睨んだ。


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