第31章 きれいきれいしましょう【カラ松】
「感じるハニーを見たくてたまらなかったのに、そんな余裕もなくて……今もあのときのことをよく思い出すんだ。あの頃はとにかく愛菜としたくてしたくて、毎日そのことばかり考えていた」
リズミカルに腰を動かし、的確に私のいいところを突き上げるカラ松くん。
「んっ、ああっ、ぁんっ、ん、ぅッ、んっ……」
私は腰を弾ませる。
「ハニーとはじめてした日の夜はもうたまらなくてな。思い出して何度も自分で抜いたさ。一晩で七回ぐらいか? いや、もっとだったな。ブラザーたちに見つからないようにトイレでこっそり、な。抜いても抜いても興奮がおさまらなかった」
カラ松くんのピストンが強くなる。容赦なく最奥まで貫かれる。
「んあっ、な、なんでっ、そんな話っ……」
私だって覚えている。はじめてカラ松くんとした日のこと。イザすることになり、シャワーを浴びて出てきた彼は腰に巻いたバスタオルが持ち上がるくらいにギンギンに勃起していた。
恥ずかしそうに手で隠すカラ松くんを心の底から愛おしく思ったのを覚えている。
「ハニーも思い出してくれ……オレたちあんなに愛し合っていたんだ……」
ずるい人。そうやって楽しかった頃の思い出を引っ張り出してくるなんて。
そう思いながらも、カラ松くんの昔話は確実にわたしの心を動かしていた。
「カラ松くんは……あの頃に戻りたいの……?」
私の胸に顔を埋め、軽快に腰を動かす元彼氏。
「いや、別に戻らなくていい。今だって変わらずおまえを愛しているからな。オレは二人で幸せになる自信がある」
胸の頂上に舌を這わせながらカラ松くんはきっぱりと答える。微塵も迷いを感じさせないその強い口調。
甘いときめきが胸に走った。
本当にたちが悪い。ついていきたくなってしまう。
「カラ松くん……でも私……」
瞬間、カラ松くんは再び腰を引き、ズンッと大きく刺し通した。