第31章 きれいきれいしましょう【カラ松】
「んっ!」
「トロトロだな。すぐに入りそうだ……」
ぐちゅぐちゅと水音が響く。
「っ、カラ松くん……あのっ」
すぐに入りそうって、本気でするつもりなの?
「…………」
カラ松くんは無言で腰を上げた。いつもそう。挿入するとき、彼は無言になる。余計なことをいいたくないのか、集中しているのか。勃起した欲棒の先端を黙って私の蜜口にあてがった。
「っ! ちょ、ちょっと!?」
瞬間、カラ松くんの燃えるような瞳と目が合った。
挿れるぞ。
言葉には出さなかったが、瞳がそういっている。
「カラ松くんっ! 待っ――」
一気に腰を落とした。勢いよく挿入される欲棒。
「ああぁんっ! やっ……!」
覆いかぶさってきたカラ松くんの体重がかかり、胸が潰される。極太のものがゴリゴリと私の膣壁を擦りながら奥まで入った。
うそ……またカラ松くんとしてしまうなんて……。
ふうっと耳元で大きく息をつくカラ松くん。
「くっ……剃っただけでこんなに密着するのか……気持ちいい……」
ようやく言葉を口にする彼。同時にぐっと腰を押し付けてくる。より深く入り、二人の性器はピッタリとくっついた。たしかに邪魔していたものがなくなった分、張り付くように重なっている。
「もしかして……このために剃ったの……?」
カラ松くんがフッと笑う。
「まさか! オレはただハニーをきれいにしてやりたかっただけだ。もちろん剃りながら、挿れたくて挿れたくてたまらなかったが、な……」
「っ……」
カラ松くんの強い腕が私を抱きすくめる。身体はさらに密着した。
「わかるか? オレたちはこれでひとつなんだ。愛菜はオレから離れられない。逃げたって無駄だ。どこまでも追いかけるさ」
「そんな……」
でも、彼のいうことは当たっているのかもしれない。離れようとしても離れようとしても、気づけば結局またこうやって彼の腕の中だ。私はもうカラ松くんから一生逃げられないのかな。