第30章 熱帯夜【逆ハー】
「ぁんっ……いやぁあっ! あ! あ! だめええっ!」
うしろから突かれ、口にも誰かのものが入ってきた。身体を撫で回され、キスされ、六人の男たちに代わるがわる愛され尽くす。
「愛菜ちゃん、おれの飲んで……」
「っ、俺もっ……イクッ!」
「ん! んむぅ……んんっんんんん〜〜〜〜〜〜!!」
再び快感が駆け巡り、身体すべてで受け止めた。
「おー、イッたイッた。次のヤツに交代な。助けが来るまで俺たちとたっぷり愛し合おうぜ。次はどの松にする?」
助けなんて本当に来るのかな? もしかしたら永遠にここで待ち続けるのかもしれない。
「じゃあ、みんな一緒にきて……」
テントに映った六つの影があっという間に私を飲み込んだ。
もういいの。考えるなんてバカバカしい。白い花にまみれて、今が気持ちよければいいや。せっかくの夏だから。
波の音が絶え間なく響く。熱帯夜のお遊びは飽きるまで続いた。
―END―