第30章 熱帯夜【逆ハー】
「おそ松さんっ、もっとぉ……」
「ぐっ! そういうのヤバイから言うなって!」
激しく動く影がランタンの光に照らされ、テントの壁に大きく映った。おそ松さんに犯されながら、周りの三人にまで視姦される。なんて密度の濃い夜だろう。テントの中は熱く蒸れた空気が充満し、今日出会った男たちと汗をかきながら情事に励む。
『せっかくの夏だし、何かあってもいいかなって……』
ビーチでミワたちに言った言葉。
まさかその日のうちに見知らぬ島でこんなことをするなんて、思いもしなかった。
「ぁ……ンッ、おそ松、さんっ……私……もう……もたないよぉ……お願い……出してぇ……」
いつの間にか涙が溢れている。私は腰を振る彼に抱きつきながら懇願していた。
「くそっ! たまんねぇ!」
おそ松さんが律動を速める。カラ松さんたちの手の動きも激しくなった。
「ぐうっ……愛菜ちゃんっ……俺っ……もう出ちゃうからなっ……」
「うんっ」
壊れそうなくらいに責められ、意識が飛びかける。
「イク! イク! イク! うっ! ぐううっ、っ〜〜〜〜〜〜!!」
おそ松さんが呻きながら、射精した。
「うっ……! オレもだ!」
カラ松さんが叫び、私の顔に白い液を勢いよくかける。
一松さんと十四松さんもほぼ同時に私の胸と下半身に吐精する。温かく生臭い液体にまみれながら、私は海老反りになって啼いた。
つい夢中になっちゃった……。
事が終わり、ぼんやりとテントの天井を眺める。じっとしていた蜘蛛がまたカサリと動いた。
おそ松さんが無言で私の中から引き抜いた。みんな疲れたのか特に何も言わない。
身体を拭かないと……。
起き上がりたいのに身体が言うことを聞かない。
「おそ松さん、あの、ティッシュを……」
「……あ! ああ、わりぃ!」
おそ松さんがティッシュを出してくれたとき、テントの入り口が開いた。トド松さんが顔を出し、静かに中に入ってきた。