第30章 熱帯夜【逆ハー】
「ンッ、ンッ、ンッ、ンッ、ンンッ……」
私の中を力強く往復する男根。
目の前で揺れる苦しそうな顔。
突かれるたびに視界が揺れる。頭上に生い茂る木々の間から夕暮れの光がチラチラと射しこんだ。透けた葉はオレンジに染まり、もうすぐこの島に夜がやってくると告げている。
規則正しく何度も内壁を擦られ、徐々に込みあげてくる悦び。
快感に支配され、何も考えられない。
「愛菜ちゃんっ! はっ……ぅ、どうだ? 気持ちいいかっ?」
「んんーっ」
気持ちいいけど、口から手を離してほしい。
「そうか。気持ちいいか。オレもだ、ハニー!」
水音に混じって、パンッ、パンッと強く打ちつける音。こんなに激しくしたら、砂浜まで聞こえてしまうかもしれない。
「ん……んっ、んぅっ……ンッ、ぅ……ん……」
「ハァッ、ハァッ、ハニーの中、すごく熱いぞ……ヌルヌルしている……」
動けば動くほど滑りがよくなり、カラ松さんの腰が速くなる。
「ンッ、んぅ……んんっ、ぅ、ん、んっ……」
声を出せないのが辛い。解放できない熱が身体の中に溜まっていく気がしてしまう。
カラ松さんの先端が奥までしっかりとえぐり、私は背を反らせて快感に啼いた。
「くっ、愛菜ちゃん! このまま出してもいいかっ?」
「んんーーーーーー!!!!」
慌てて首を振る。
中出しなんてされるわけにはいかない。まだ、それを拒否する程度の理性は残っていた。
「そうか、生は嫌だよな。でも、あまりに愛菜ちゃんの中が気持ちよくてな。最後の瞬間まで挿れたまま味わいたいんだ」
「んんん!?」
何言ってるの!? だめだめ! 中はだめ!