第28章 キミと浴衣で花火デート【おそ松/デート松】
「焼きそばは冗談だけど、今日いきなり泊まるのはハードル高いもん」
「高くない! ぜんっぜん高くない! あー! だったら、もう寝てていいから! カラダだけ貸してくれたら、俺、勝手にヤるからさ! それなら楽だろ!?」
サイテーなこと言い出した、この人。
「やっぱ絶対イヤ」
「ああっ! ごめんっ! 今のは取り消す! なっ? 愛菜〜頼むよぉ! 俺もうチンコ限界〜!」
おそ松くんの声が夜道に響く。誰にも聞かれていないといいけど。
本当は誘われて嬉しかった。でもね、少し落ち着いて心の準備もしたいの。だから、もう少しだけ待ってね、おそ松くん。
「さっ、帰ろっか」
「愛菜〜! お兄ちゃん、帰らなーい! ぜっったい、帰らなーい!」
駄々を捏ねて座り込むおそ松くん。私はハイハイと彼を引っ張った。
「ねぇ、おそ松くん、大好きだよ?」
「んじゃ、今すぐカラダで示して! な? な?」
「花火連れてきてくれて、ありがとう」
「その感謝の気持ちをおっぱいで返して!」
「また、デートしようね」
「またじゃなくて、今日! 今夜! もうデートなんてどうでもいいから、ヤラせてぇええ〜!」
駅までの道のりは遠い。浴衣姿の私は、わめく成人男性をズルズルと引きずって歩くのだった……。
次のデートは可愛い下着、用意しておくね♡
To be continued...
第29章「キミとおうちで〇〇〇デート」へ続く