第28章 キミと浴衣で花火デート【おそ松/デート松】
愛菜が気持ち良さそうに鳴く。
俺の指でイクところを見たい。お願い、お兄ちゃんに可愛いの見せて。
「あっ……だめっ……いやッ……来ちゃうっ、あっ! あっ! あっ! 止めてっ……!」
瞬間、大音量の爆発音と共に目の前が強い光で照らされた。思わず手を止めると、愛菜が俺から身体を離す。
「仕掛け花火……?」
俺たちは目の前の海に設けられたステージ上で色鮮やかに花火が輝くのを眺めた。
「「…………」」
仕掛け花火が終わり、再び空に花火が上がりだす。
もうちょっとだったのに……。
俺は呆然と濡れた指を見つめた。
「おそ松くん! もう変なことしたらだめだからね! せっかく来たんだからちゃんと花火を見るの!」
愛菜が頬を膨らませて、ジトっと睨んできた。
「ああ……」
指を鼻に近づけてみる。甘酸っぱい匂い。愛菜のえっちな匂い。
「ちょっとおそ松くん! やだ! 匂いを嗅がないで!」
愛菜がウエットティッシュを出して、俺の指を拭こうとした。
「このままでいいって」
手を上げて阻止。もったいねぇ。
「よくない! 拭いて!」
「俺、平気。ほら、舐めちゃうし」
愛液が付いた指を舐めると、悲鳴が上がる。
「いや! 汚いから!」
腕を掴まれ、強引に拭かれた。
「ちぇっ、何だよ。だったら、続きやらせろよなぁ」
「はいはい。後でね。ここ外だから、中じゃないと。それより、花火を楽しもうよ」
「へーい」
返事をして、傍らに置いた袋から酒を出す。
ったく、何だよ。あそこまでしちゃったら、止めらんないだろ? 俺のギンギンなチンコはどうすりゃいいんだよ。後でねって言われてもさぁ……。
……ん?
『後でね』……?
俺はハッと隣の愛菜を見た。