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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第24章 悪魔は甘いキスがきらい【おそ松、トド松】


「トッティのキス、すっごくおいしい……甘いね……」


「うん……もっとしよっか……」


私たちは改めて抱き合うと、チュッチュッとキスを繰り返した。


「お、おい! お前ら! やめろよ! そういう甘ったるい雰囲気は吐きそうになるんだけど! このリア充め! う……くっ、苦しくなってきた……」
デビおそが胸を掻きむしり始めた。


私たちはまた倒れ込む。
「ねぇ、トッティ、知ってる? 悪魔は甘いキスがキライなんだって……」


「へぇ……あの人、悪魔なんだ? じゃあ、もっといっぱいしよっか……」


ベッドの上で転がりながら、足を絡ませ、キスに夢中になる。


「あー! くそっ! 見てらんねぇよ! バカやろう! こんな契約、破棄だ破棄! 勝手にしろ!」 


窓を開けて、デビおそが外に飛び出す。黒い羽根を羽ばたかせながら、悪魔は月夜に消えていった。


「ふふっ、ボクたちって幸せだね……」
トッティが微笑む。


悪魔の力なんて最初からいらなかったのかも。もっと早く声をかけていればよかった。


私たちは抱き合いながら、また互いの身体を求め合う。悪魔が去った窓からは、初夏の風が滑り込み、ピンクのカーテンをいつまでも優しく揺らしていた。





―END―









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