第24章 悪魔は甘いキスがきらい【おそ松、トド松】
足に力が入り、ビクビクと身体が跳ねる。高みに昇りきった瞬間がたまらない。目の前のトッティに上から貫かれながら、私は絶頂に達した。
「うぁっ……締まるっ……出る……!」
トッティが声を上げて、慌てて私から引き抜く。
歯を食いしばりながら、彼は気持ち良さそうに私のへその上に精を出した。
・・・
「ねぇ、愛菜ちゃん……」
ベッドの上で抱き合いながら、トッティが囁く。
「うん?」
まどろみながら、彼を見る。
「順序逆かもしれないけど、ボクたち付き合えないかな?」
「えっ!? 私なんかでいいの?」
「うん、愛菜ちゃんがいい……」
「マジかよ! やべっ! 出番じゃん!」
股間をティッシュで拭いていたデビおそが慌てて服を着る。瞬間、風が巻き起こり、部屋は黒紫の渦に包まれた。
私たちは驚いて起き上がった。
「愛菜、契約完了だ……魂を頂くぜ……」
禍々しい声と共に赤い瞳が妖しく光る。
「魂!? どうゆうこと!? ってか、誰!?」
トッティがぽかんと口を開ける。
「愛菜……さあ……来い……」
デビおその腕が伸びてくる。
デビおそには悪いけど、そんな簡単に魂を取られる気はない。私はトッティに覆い被さった。
「トッティ、お願い! 私に甘い甘ーい甘すぎてとろけちゃいそうなキスをして!」
「へ? うん……分かった……」
トッティの唇が私を捉える。優しくて、繊細で、砂糖みたいに甘い口づけ。音を立てながら互いの唇を啄み合う。