第23章 桜とぼくらの一週間【チョロ松/学生松】
友情を壊したくないと思っていた。なのに、おっぱいを触ったら全部吹き飛んだ。好きだとあっさり口から出てしまう。頑張って考えないようにしてきた日々は何だったんだよ。
「チョロ松くん……私も好き……」
愛菜が嬉しそうに微笑む。頬は赤く染まり、瞳は潤んでいる。
瞬間、満開の桜の下、花吹雪の中で笑っていた姿を思い出した。あの時の愛菜はとてもキレイだった。そして、今も。目の前にいる愛菜は、誰よりも美しい。
「愛菜っ! 僕もだよ! 本当に……好きだっ!」
僕は愛菜の腕を解放すると、彼女の下半身も一気に全部脱がせた。ベッドの上で裸になって、身体をくねらせる愛菜。
なんで、そんなにいやらしい身体をしてるんだよ。僕もたまらず自分の服を急いで脱ぐ。
「チョロ松くんっ……だ、だめだよ……こんなこと……」
言葉では嫌がるくせに、身体は熱く紅潮し、くねくねと誘うように身体を動かしている。
「大丈夫……最後まではしないよ。ただ、何も着ないで愛菜と抱き合いたいんだ」
喋りかけている時間さえ惜しいから、自然と早口になる。
僕は愛菜に覆い被さった。
「っ! ぁ……チョロ松くん……」
愛菜が僕の首に腕を巻き付け、しがみついてくる。僕も身体を密着させ、ぎゅっと抱き締めた。
あの愛菜と裸で抱き合ってるなんて……夢みたいだ……。もちろん、あそこも愛菜の太腿に当たって気持ちいい。でも、心のほうがもっと気持ちいい。僕の中が愛菜で満たされていく感覚。ひらひらと桜の花びらが舞って、僕の中に降り積もっていく。