第23章 桜とぼくらの一週間【チョロ松/学生松】
「っ!」
愛菜がビクッと震える。
僕は、そうっと膨らみに指を食い込ませてみた。弾力があって、それでいてびっくりするくらい柔らかい。簡単に指が沈み込む。
これがおっぱい……。
ごくっと喉が鳴る。さらに動かそうとすると、愛菜が突然僕の手を掴んだ。
「だっ、だめっ!」
「えっ、だめ……?」
手を止め、彼女を見る。
だめ? だめ……? いまさら? 確かにキスだけってお願いしたのは僕だけど……。
愛菜は俯いた。
「チョロ松くん、恥ずかしいよ。もうやめよう……?」
いやいやいやいや! 止められないよ。
「ほっ、ほんとにだめ? ここまで来たら少しぐらい……」
愛菜が真っ赤な顔で見上げる。
「だって、形よくないもん」
は? 形?
「そっ、そんなことないよっ! 愛菜のおっぱい、可愛い! 可愛いよ!」
つい必死に答えてしまう。まだ見たことはないけど、愛菜のおっぱいは超絶可愛いに決まってる。もう、宇宙一。
「でも、大きくないし……」
「大きい! 充分大きいよ!」
「っ……。チョロ松くん、触りたくて適当に言ってるでしょ」
愛菜が少し睨む。
「そんなことない! 本当に思ってるよ! だから、ちょっとだけ……。ね? ちょっとだけだから!」
「…………」
迷っているような表情。さすがにしつこかったかもしれない。
「そんなに嫌だったか……ごめん……」
仕方なく愛菜の胸から手を離した。本当は離したくないんだけど。
彼女はためらいながら僕を見る。
「チョロ松くん、そんな悲しそうな顔しないで……別に嫌じゃないから……」