第21章 恋をすればお砂糖なんて【一松】
「また、借金増えそう……。あんた、こういう甘〜いのが好きなんでしょ?」
唇を離し、ニヤニヤ笑う一松さん。
私は頷いた。
「どうせなら、ものすごく甘〜いのがいいんですけど、だめですか……?」
「別にいいよ……。十四松にもっと戒めてもらうから……」
私たちはキスをしながら、服を脱ぎ始める。ベッドの下で、あずきときなこがあくびをするのがちらりと見えた。
あなたに恋して、結婚してよかった――。
「愛菜……早く全部脱いでよ……待てないんだけど……」
一松さんが私の下着に手をかける。
お砂糖よりも甘い私たちの新婚生活は、まだ始まったばかりだ。
―END―