第16章 俺はキミを覗きたい【おそ松】
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「おそ松さん」
「んー?」
煙草を吸いながら窓の外を眺める。
覗く時にいつも立っていた電柱の横。俺、あんなところから見てたんだな。他人から見りゃバレバレじゃねーか。通報されなかったのが奇跡だな。
苦笑しながら振り返ると、裸の愛菜ちゃんが目の前で微笑んでいる。
「愛菜ちゃん、いい加減、服着なよ。風邪ひくしさ。あんまりそんな格好してると、また毎日部屋を覗いちゃうよぉ?」
「覗くだけでいいの?」
思わず指の間から煙草を落とす。我に返って慌てて拾った。あ〜、可愛い顔して、そうゆうこと言っちゃう?
「んー、覗くだけじゃだめだわ。物足んない」
煙草を消して愛菜ちゃんをまた押し倒す。
俺はまだ彼女のことを全然知らない。形のいいおっぱいとか、裸とか、あそことか、そんなんばっかり。
ま、いーか。これから色々覗いてくよ。だから、俺の中も覗いて欲しい。俺のことを知って欲しい。
愛菜ちゃんの中に、俺は再び自身を沈める。彼女の甘い悲鳴を聞きながら、夢中になって腰を振り続けた――。
―END―