第16章 俺はキミを覗きたい【おそ松】
「何でもない……」
愛菜ちゃんはくすっと笑って、何事もなかったかのように、また俺の背中に腕を回そうとする。
目の前でおっぱい揺れてるし、体のラインが柔らかそうでえっちだし、太腿ムチムチだし、パンツ可愛いし、足ちょっと開いてるし、唇もぷるぷるしてるし。あーもう、チューしたい、チューしたい、チューしたい……。
「あーーーーーー!!!!」
限界点を突破した俺は、頭を抱えた。
愛菜ちゃんがギョッとして、体を離す。
「無理っ! もう無理っ! 何これ!? セクハラ!? 俺へのセクハラなの!? チェリーハラスメントなの!?」
「おそ松さん?」
「俺、すっげぇよ! すっごい我慢してる! 普通の男だったら、こんなもん、とっくの昔に襲っちゃってるよ! 俺、ものすごい我慢してる! あーもう! あーもう!!」
何このムラムラ。すぐ目の前にいるんだ、押し倒すのは簡単だ。今すぐ、裸にひん剥いて、えっちなことしたい。めちゃくちゃしたい。挿れたい。セックスしたい。結合したい。
もういい? もういいよな? 結構、我慢したよ? お兄ちゃん、頑張ったよ? 助けて、赤塚先生ぇーーーー!!!!
俺は最後の気力を振り絞って、フラフラと立ち上がった。
「か、帰る……」
「あっ、待って、おそ松さん!」
愛菜ちゃんが俺の袖を掴む。
あー……ゴメンナサイ……お兄ちゃん、人間捨てます……。
俺は、袖から愛菜ちゃんの手を掴んで引き剥がし、そのまま勢い良く押し倒した。