第13章 超洗剤クリスマス【逆ハールート】
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「はぁっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ……」
ぼんやりと目の前の男を見つめる。
耳につく激しい息遣い。私を組み伏せ、一心不乱に腰を振る彼。
あなたは、おそ松くん? カラ松くん? チョロ松くん? 一松くん? 十四松くん? それとも……トド松くん?
もう分からない。
今、何回目だろう? 私、何回イッたっけ?
精液まみれの身体の周りに捨てられた無数の使用済みコンドーム。
あぁ、もう、壊して。どうせなら、最後まで。もっともっと。
「あっ、出るっ! 出るよ! 愛菜ちゃんッ!」
私はまた欲を受け止めながら、悦びを貪る。
ふと、窓が目に入った。
あ、雪……。
窓の外ではしんしんと降り続ける雪。クリスマスイブの夜を白濁色に染めていく。
「ねぇ、もっとぉ、もっと来て……松くん……」
私は目の前の男の首に腕を巻きつける。
数時間後、目が覚めた時はもうきっとこの衝動は消えているだろう。
だから今だけ。今だけでも。
いっぱい愛して。いっぱい壊して。
だって、大好きなんだもん。みんなみんな愛してる。
私たち7人は、重なり絡まりもつれ合いながら、夢見心地でクリスマスイブの夜を愉しみ続けた――。
Love Christmas♡
―END―