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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第12章 超洗剤クリスマス【チョロ松ルート】


目の前のチョロ松くんは、某イケメン俳優みたいにカッコいいけど、私の求めているチョロ松くんではない。


どうして何回やっても上手くいかないんだろう?


「何か足りないのかな……?」


私はチョロ松くんを眺めた。記憶って案外曖昧なのかもしれない。視覚だけじゃなくて、もっとこう……いつものチョロ松くんを連想させるような……。


「そっか! 匂い!」
私はチョロ松くんに抱きついた。


「え? え? え? 愛菜ちゃん!? ただでさえキスで我慢できなくなってるのに、今くっつかれたら……」


真っ赤になって焦るチョロ松くんを無視して、私は彼の胸に顔を埋めた。


そう、これだ。チョロ松くんの匂い。


見た目は変わっても、匂いは変わらないよね。だって、今ここにいるのは紛れもないチョロ松くんなんだもん。


私は目を瞑る。優しく穏やかな匂いに包まれて、自然と頭にいつものチョロ松くんが浮かんできた。少し困ったように眉を下げ、優しく笑うその姿。


うん、今なら上手くいくかもしれない。


私はもう一度薬を飲む。


「チョロ松くん……」


キスをしようと顔を向けると、チョロ松くんが息を呑んだ。


「っ! 愛菜ちゃん……! そんな色っぽい顔して……! もう、すっごく好きぃっーーーー!」


……私も大好きだよ、チョロ松くん。


怒っているところも、困っているところも、笑顔も、はにかんだ顔も、ちょっとライジングしちゃうところも。全部全部が愛おしい。


私はチョロ松くんを想いながら、彼の唇に自分の唇を押し付けた。


たぶん、お互い我慢の限界だったんだと思う。


途端にチョロ松くんが私の肩を強く掴み、食べてしまいそうな勢いで唇を貪る。私もそれに応えて、チョロ松くんの唇を甘噛みしながら、舌を這わせた。


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