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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第11章 超洗剤クリスマス【分岐あり・チョロ松&逆ハー】


「もしかして、雪降るのかなあ……」


私は、白い息を吐きながら寒空を見上げた。


どんよりとした曇り空。


街はイルミネーションであふれ、楽しいクリスマスソングが流れている。日曜日とクリスマスイブが重なったということもあり、駅前を行き交う人はいつもより多いように思えた。


午後6時の赤塚駅前。
すっかり辺りは暗くなっている。
私は大きなクリスマスツリーの前で彼氏の到着を待っていた。

 
「愛菜ちゃん!」


声がして振り向くと、目の前には彼氏が立っていた。


会えた嬉しさで自然に笑みがこぼれてしまう。私はすぐに彼に駆け寄った。


「チョロ松くん! 遅かったね! 早く行こう!」


大好きなチョロ松くんの腕に自分の腕を絡める。


そう、今日は待ちに待ったクリスマスデートの日。
私たちは夜の街へと歩き出した――。





「……って、いや、ちょっと待って! おかしいでしょ!」
チョロ松くんが突然叫んだ。


「どうしたの? チョロ松くん?」
私は驚いてチョロ松くんを見上げた。


「いやいやいやいや! なんか普通にカップルが歩き出した、みたいに小説始まっちゃったけど、明らかにおかしいよね!? 愛菜ちゃん、僕をよく見てよ!」


「??」


「いや、何でそんな顔するの! 僕を見て何とも思わないの!? 僕、いつもと違うよね!?」


私は、じっとチョロ松くんを見つめた。
真っ白い体。顔に大きく書かれた『シコ』という文字。


「いつものチョロ松くんだと思うけど……?」
何がおかしいのかよく分からない。

  
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