第10章 お持ち帰りの長い夜【一松】
一松くんの目に闇が宿った。
「へぇ……じゃあ、風呂から上がってずっと下を履いてない状態でおれと普通に喋ってたんだよね……? 涼しい顔して実はずっと、おれの前で下丸出しだったんだよね? ヒヒッ……」
丸出しってバスローブは着てたんだけど。
下半身を隠しているバスローブに一松くんの手がかかった。
息が荒い。興奮で充血した目。欲情しているのがひと目で分かる。
私は緊張で身を硬くした。
ゆっくりとバスローブの紐が解かれる。
するりと解けた瞬間、彼は私の下半身を覆っていた布を勢いよく左右に開いた。
「きゃっ……!」
隠せるものを失い、一糸纏わぬ姿になった私。一松くんが唾を飲み込む。間髪入れずに私の膝を掴んで引き上げ、ベッドの上で立膝にさせた。
「じゃ、じゃあ、見せてね……? い、いいよね……? 今さらやめるのはナシだから……」
そう言うと、一松くんは返事も待たずに掴んだ膝を左右に開いた。
恥ずかしい……。
一松くんの目の前で裸になって足を開き、秘部を見せる私。
「はあっ……何これ……やばっ……女子が裸でっ……おれに……見せてるっ……」
一松くんは、ベッドの上でうつ伏せになった。鼻息を荒くしながら、私の秘密の場所に顔を近づけ、じっと見つめる。
やだ……そんなに覗き込まれたら……。
今にも鼻が触れてしまいそうな位置まで顔を近づけられ、温かい息が秘部に当たった。微弱な刺激が却って私のそこを敏感にする。
「はあっ……女のここって……本当にこんな風になってんの……エロすぎだろ……」
う……そんな近くで喋らないで……。
見られているという恥ずかしさと興奮で子宮の奥がきゅんと疼く。トロリと愛液がこぼれるのがわかった。