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第1章 1



────ベッドに入ってからどれくらい経ったんやろ。
枕元のケータイを開くと、ケータイの画面のライトが目に染みた。

「ぅおぁっ・・・」

目を細めて、画面に表示されている時計を見る。

「・・・・・・なんや・・・まだ0時やん」

ベッドに入ってから、まだ一時間も経っとらんかった。
ケータイを閉じ、俺はゴソゴソともう一度布団に潜り込んだ。

・・・しかし。

「だぁ~!!眠れん!!」

なかなか眠気が来ず、俺は飛び起きた。
体は疲れとるのに、目が冴えて眠れん。
下を向くとダラリと横に落ちてくる、長く伸びた髪の毛を右手でかき上げ、空いていた左手をもう一度ケータイに伸ばした。
こんな夜は、誰かと甘い時間を過ごすに限る────。




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