戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉
第9章 朧月夜の巻―家康中将-<R18>
今迄感じた事のない快楽への道へ、舞は駆け上る。
家康中将は腰を動かしながら、どの角度が舞にとって快楽を掴めるのか探す。
一度絶頂を迎えた舞のからだは、たやすく気持ち良いところを教える。
「あ、そこ、やめて…いや、もっと…」
舞のあられもない声が響く。
「可愛い…舞…可愛い」
家康中将も、乱れる舞の姿に我慢が出来なくなっていた。
「舞、俺を受け止めるか…っ」
「は…いっ…家康さ…ま…っ」
いやらしい音が響く中、家康中将は最大限に腰を動かす。
舞も長い黒髪を振り乱し、家康中将の動きについて、喘ぐ。
そして、最奥を目指す家康中将の熱が、舞のからだの中心へ走る。
舞のからだの中を、家康中将の体液が駆け巡る。
「…!!!」
声にならない声を上げ、舞は気を失う。
「東宮…貴方の姫はもらった…」
家康中将の表情は、回りからは全てを持つ者で言われていながら、絶対彼が持つ事の出来ない未来の称号。それを持って生まれた者への羨望と妬みを、東宮妃と決まっていた姫を奪う事で、己が望んでもなれない地位への復讐を果たした、そんな暗い笑みだった。