戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉
第9章 朧月夜の巻―家康中将-<R18>
しかし、冠まで取られ、白い下着姿にされた家康中将。
『こんな侮辱は初めてだ…』
怒りで沸騰しそうな頭を冷静にさせ、舞が何を望んでこういう事をしたか、知ろうとする。
「どうして俺をこのような姿にした?」
「私、一人のおとこに縛られたくないんです」
舞は言い、家康中将が落とした笏を拾い、その笏で家康中将の片頬に当てて頬を撫でると、その笏をすいっと下へ動かしていく。
頬から首筋、鎖骨を撫で、胸の中央から臍、そのまま下腹部へ。
「やめろ!」
下腹部まで撫でた笏を家康中将から離し、自分の口元に当て笑みを浮かべる舞。
「うふふ、良い感触」
舞も家康中将の前で、ずるりと十二単を脱ぐ。
下袴の紐を外しているので、あっさり全ての衣装が脱げ、家康中将の前に真っ白な裸体をさらした舞の、ほっそりしつつ柔らかい曲線を描く姿が眼に入る。
身軽になった舞は、裸のまま、家康中将に近寄り、下着を脱がせる。
「おい、やめろ!」
抵抗する家康中将。
「おくちが嫌がっても、こちらはいかが?」
また、笏で下腹部を撫でられる。
ぞわぞわした感触。
しかし、目の前の裸体と相まって、自分の熱が反応しつつあるのは否めない。
「うふ、こちらは反応してる。いいこだわ」
このおんな、本当に権門、右大臣家の末姫なのか。
家康中将は、弄ばれると思いつつある自分の状況と、何とか冷静に対処して逃げる事を考えるが、すぐそれは無駄だと思い知る。