戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉
第49章 天女と淫靡な愛をする ―信玄源氏&女三ノ宮―<R18>
「ほぅ…そういう姿の貴女はなかなか色っぽくて良い眺めだな」
「そうかしら?すっかりじゃじゃ馬臭が抜けました?」
くすくす笑いながら舞は六条院に来た頃の自分を思い出すと、信玄もその頃の姿を思い出して苦笑する。
「ああ、あの頃…ほんの数年前なのに、舞は内親王でありながら、一体どういう育ちをしたのかと思うようなじゃじゃ馬だったからなぁ」
「おとうさまから好きにして良いって言われてましたもの。だから堅苦しい事は今でも苦手ですし、あの頃は本当に自分の思う通りにしていましたから」
信玄は御帳台の中の舞に近付き、頬に片手を添えながら優しく言った。
「本当にあの頃と今の舞は全く違うな」
「そのようにお導きくださったのは、やっぱり信玄様ですわ」
舞は信玄の手の上に自分の手を重ねて、流し目で信玄を見る。
「…そうやって衛門の督もたぶらかしているのかい?」
信玄の手が頬から白い着物の衿へ流れ落ち、するりと下袴の紐をほどくと舞のからだがむき出しになる。
「…あのかたは私にとって特別なかたですわ…それは信玄様もおわかりのはずです。それなのにそんな事を言われるなんて…衛門の督に嫉妬なさっているの?」
裸体を隠す事なく信玄の前に晒す舞は、衛門の督について述べる。
「私たちの過ちによって今の状態が続いていますけれど、私たちの間には薫というお子もおります。それだけで私と衛門の督の縁は特別ですわ。私には信玄様との間にお子はいませんから、衛門の督とは信玄様とは違う繋がりがあるのです」
浮気を正論とする舞の言葉に、信玄は目を細める。