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戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉

第49章 天女と淫靡な愛をする ―信玄源氏&女三ノ宮―<R18>


そう言って、ふと思いついた衛門の督は、それでもためらいつつ口を開く。

「こんな事を申しては…私が申し上げて良い事かわかりかねますが…」

「なぁに?言ってちょうだい、衛門の督」

「その…いっその事、舞様ご本人を贈り物になさってはいかがでしょうか」

言われた事に舞は目を丸くする。

「私が贈り物?どういう事?」

「はい、信玄様にとっては舞様は前の帝から賜った大切なご正室…本来は毎夜信玄様が舞様と共にお過ごしになられるのが当然です。ですからいつもより薄い色っぽい衣装を纏われて、信玄様の許へお運びになられてはいかがでしょうか」

「そんなものかしらねぇ…」

言われて首を傾げる舞だったが、結局それを受け入れる事とする。

「わからないけれど、衛門の督がそう言うなら、そうかもしれませんね。お誕生日の宴の夜は、貴方の言ったように私自身を贈り物にしましょう」

「普段は私が舞様を独り占めしておりますし、特別な日であれば信玄様にはきっとお喜びになられると思います」

「そう…ならそうするわ…でも衛門の督、貴方はそれで良いの?」

舞に問われ、衛門の督は口ごもるが結局言う。

「良いとか悪いとか…私はそういう事が言える立場ではございません。私は信玄様と舞様にとっては浮気相手でございますから…とは言いますが私も舞様を慕うている身…自分の立場を考えなくてはならないものの、やはり舞様が信玄様であろうと、他の殿方に抱かれていると思うと本当は面白くありません」

それを聞いた舞は、手にしている扇を開いて口元を隠して微笑んだ。
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