戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉
第49章 天女と淫靡な愛をする ―信玄源氏&女三ノ宮―<R18>
「全く俺は困った性癖の持ち主だな」
中宮からの文を仕舞いながらぼそりと呟く。
「妻がいるのにその妻は他のおとこと愛し合う。俺自身は他の女人に心惹かれるものの、その女人は実の父の正室なのだからな」
そこへ惟光が話し掛けてくる。
「お誕生日はいかがいたしましょうか」
信玄は両肩をすくめておどけるように答える。
「俺が自身で祝うのもおかしいだろう?かと言って衛門の督と愛し合う女三ノ宮にわざわざ言って準備してもらうのもおかしいだろう?だから祝わなくていいよ」
何か言いたげな惟光に下がっていいよ、と片手をひらひらと動かして下がらせると、俺はごろりとその場で横になって女三ノ宮の事を想像する。
俺が二人の仲を許可したものだから、衛門の督はしょっちゅうきて女三ノ宮と睦み合う。
それは構わないが、衛門の督はこの女三ノ宮の姉にあたる女二ノ宮を妻に迎えているのだから、たまにはそちらに行かねばならないはずなのだが、彼にはどうも妻のところへ行っている気配が無い。
二人を許可する時に、俺は衛門の督に女二ノ宮のところへも行くように、と念を押したはずだが、彼は愛する女三ノ宮に会うほうが大切なようだ。
それにしても、昨夜の睦み合いは濃厚だったな、と二人の姿を思い出す。
女三ノ宮は幼い容姿に反して、おとこを虜にするようなからだの持ち主だ。
だから俺も彼女を手離せずたまに彼女を抱くのだが、本当にいつまでも女三ノ宮の中にいたくなる。
そんな事を思い出して、俺はつい自分のものを取り出して、吐息と共に扱き出していた。