戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉
第31章 八ノ宮大君の巻―佐助ノ君・幸村ノ宮-<R18>
「…でも、こんな田舎で育ったのに…んん…」
更に言う舞に、佐助は唇で舞の唇を塞ぎ、しばらくして離す。
「でも、も、何も関係ない。俺は舞さん以外のおんなを妻に迎える気は無い。これは決定事項。都に来たら、毎日訪れて、毎晩舞さんをこうして抱くからね」
舞はその言葉に顔を赤くして佐助を見詰め、ぷいと横を向いてぼそりと言う。
「佐助様ったら、何をおっしゃるのやら…でも…嬉しい」
舞の最後の言葉に佐助はたまらなくなり、舞を抱き締めながら舞のからだを散らばる着物の上に押しつける。
「ああ…なんて可愛い…駄目だ、また耐えられなくなってきた。舞さん、もう一度抱かれてもらうよ」
そして二人はまた甘い世界へ流れてゆき、舞のあげる嬌声に、佐助は何度も自分のものを舞へ注いでいった。
宇治から都へ移ると事は、佐助から中君へ伝えられ、中君は隣に座る舞へ顔を向く。
「まぁ…おねえさま、おめでとうございます。都へ移るには怖いけれど、おねえさまのためなら移ります」
「中君…貴女には匂ノ宮幸村様がお通いになる予定ですよ」
舞が告げると、中君は目を見開き、そして首を横に振る。
「何をおっしゃるの、おねえさま。あのかたはここの住まう私達が珍しくて文をくださるのだろう、っておとうさまがおっしゃっていたではありませんか。だから、私をあのかたが通ってくださる事はあり得ませんわ」
「いえ、中君の姫…幸村は本気ですよ。ただどうしても身分柄、気軽に宇治へは来られないので、貴女がたが都に来てくだされば、きっと毎晩のように幸村は貴女のところへ通う事でしょう」