第29章 紫の巻―義元中将－＜R18＞

「ここだろう？舞の好きなところは…」

義元中将は舞の足の付け根に顔を埋め、割れ目を舌でなぞり出す。

厭らしく舐める音が二人の耳に入り、舞は喘ぐ。

「よし…もと…さま…あっ…そ、こは…」

ぴちゃぴちゃと音を立てながら舐める義元中将は、愛するおんなのよがって蠢く姿を見て満足しつつ、舞を一度達させる為、蕾を集中的に舌で愛撫する。

「ああっ…いい…っ…もっと…ああん…」

妖艶さを含んだ舞の声がたえだえになり、頂点が近い事を示す。

「あ、あ…だ、め…ぇ…」

一人で震え、からだ全体を突っ張らせると、やがてだらりと弛緩させ、達した事を教える。

「…舞は本当にいいからだをしている。俺が感じるように開発したからね…」

義元中将は荒い息を吐く舞を見つめ、そして自分だけを受け入れる部分へ熱を貫く。

「あ…あん…あ、ん…」

「舞、こっちを見て。その蕩けた眼差しで俺を見るんだ」

薄く目を開ける舞の目の前に、妖艶な表情を浮かべた義元中将が居り、貫いた己の熱で更に二人で達するためにゆるゆると腰を動かし出す。

卑猥な水音がぐちぐちと御帳台の中に響き、義元中将の荒い息と、舞の嬌声だけが耳に入る。

「もっと…よし、も、とさま…ぁ…ちょ…うだい…もっと…」

義元中将は角度を変え、舞のよがる部分へ擦りよせ、激しく腰を動かしていく。