戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉
第27章 六条御息所の巻―蘭丸中将-<R18>
そして、蘭丸中将は自分の熱を真白の君に穿ち、激しく腰を打ち付ける。
「奥…っ、当たって…ああっ、良い…らんまる…さま…もっと、ください…っ」
真白の君は蘭丸中将に引きずられ、また熱を咥えたまま絶頂へ向かう。
「ああっ…もう…」
「うっ…きつ…っ…俺も、もう…」
きゅうと締め付けられ、蘭丸中将も自分の欲を放つ。
これでこの女房も俺の手に堕ちたはず、蘭丸中将は今度こそ御息所へ、と欲を放ったばかりのからだとは裏腹に、頭の中で次こそ御息所を抱く事を考えていた。
しかし、やはり、この女房は手強かった。
「蘭丸様、御方様じゃなくて、私ではいけませんの?」
「…は?」
「御方様は蘭丸様よりうんと年上ですし、姫様もお持ちの、言ってはなんですが、オバサンですわ。御方様より、若い私のほうが蘭丸様を楽しませて差し上げられますけれど?」
「いや…俺…『元東宮女御』である御息所を堕としたいんだけどさ…」
真白の君にぐいぐいと迫られ、つい、本音を言ってしまった蘭丸中将に、真白の君は檜扇を広げて高らかに笑う。
「ほほ…やはりそうでしたわね。そういうかたに、御方様をお会わせする事は出来ませんわ。それに何度も申してますけれど、御方様ははっきり言ってオバサンですもの、楽しむなら私のほうが余程よろしいですわよ」
蘭丸中将は、真白の君の発言にたじたじとなり、これ以上この女房に関わっていても御息所にはどうやっても会えないだろう、とようやく気付いた。