第25章 藤壺の巻―佐助中将－＜R18＞

諦めてもらうために自分は幸せな事を伝える舞。

しかし佐助中将は諦められない。

「俺は…理由を聞いても、はい、そうですかと言えないな…」

舞の視界が回転し、押し倒されたと気付いた時には、佐助中将に下袴の紐を解かれていた。

「佐助くん、本当に、だめ…誰か戻ってきちゃうよ…」

「嘘だ。舞さんが呼ばないと戻らないだろう？だから、少しだけ…」

普段冷徹と言ってもいいような程、能面のように感情を表情に現さない佐助中将は、こと舞についてはそれをかなぐり捨てた。

「だめ、だよ…佐助くん…」

佐助中将の手がふっくらした舞の乳房を包み、ゆっくりと揉みしだく。

もう反対側は佐助中将が口に含み、尖ったものを舌で転がしたり軽く噛んだりと愛撫する。

「うう、だ、め…おねが、い…」

喘ぎを出さないように、必死に舞は駄目を繰り返す。

「だめ、と言われると益々背徳感が増して、絶対最後までしたくなるな」

佐助中将は舞に口付けをし、乳房を揉む手と反対側の手でからだの中央の熱に触れる。

おとこを受け入れる様子の熱に、佐助中将は軽くため息を吐き、自分の熱をずんと挿し込んだ。

「…ああ、っ」