戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉
第23章 女三ノ宮の巻―信玄中将-<R18>
舞は檜扇で顔を隠しながら、うふふ、と笑みをこぼした。
そしてわざとその日を作り、舞は衛門の督を呼び出し、衛門の督は外見渋々、内心やったと思いながら舞の許をひっそりと訪問した。
「衛門の督、よく来てくれました。
もう来てくれなかったらどうしようかと思ったわ」
舞は流し目を作って衛門の督には話し掛けた。
衛門の督は反対におずおずと言う。
「呼ばれて参りましたが、やはり、信玄様の事を考えると止めたほうが良ろしいかと思います、舞様」
『その信玄中将はこれから覗く気満々なんですけど?』
それを教えたい舞だが、本当に教えたら絶対衛門の督は帰るのがわかっているので、覗かれるのは黙っている事にした。
「さ、いらして」
舞は衛門の督の発言を無視し、自ら下袴の紐を解き、衛門の督を呼び込む。
呼ばれた目の前にいるのは、着物の奥からからだをほの白く輝かせる舞。
檜扇で口元を隠しながらもうっとりした淫蕩な表情で、衛門の督を誘う。
誘う姿を見た衛門の督は、引っ張られるようにふらりと立ち上がると、舞の座る帳台へ足を運び、舞の前に座り込むと即座に舞と口付けをし、纏うだけの着物を脱がしながらそっとちいさなからだを横たえた。
その近くで信玄中将が、ごくりと喉を鳴らして二人の姿を見つめている。
衛門の督は無論知らず、口付けをからだに下ろしていき、そのまま片側の乳房と乳首へとその唇を這わせる。