第16章 君と俺は共に生きている 財前光
その次の日、俺はセンパイとお昼を食べようと、センパイのクラスに行った。
けれど、教室にはいなく、擦れ違ったのかな?何て思いながら廊下側の席に座り、謙也さんと話していた白石部長にセンパイを知らないか聞いてみた。
すると
白石「ちゃんか?
は体調不良で今日は休みやで」
俺は白石部長にお礼を言って、教室に戻り昼を食べた。
...けど、センパイが体調不良で休み?
あの、いっつも元気なセンパイが?
俺は授業中、悶々としていた。
今日は部活が休みだったため、結果センパイのお見舞いに行くことにした。
──ピーンポーン──
俺はセンパイの家のインターフォンを押して、門の前に立って待っていた。
暫くたっても出ないため、病院にでも行っていて居ないのかな?と思い、帰ろうとすると
パタパタと足音がして扉が開いた。
姉「あら、財前くん?」
そう言って、ドアから出てきたのはセンパイではなく、センパイのお姉さんだった。
光「あ、こんばんわ。
センパイいますか?」
姉「あー...いま、あの子病院に居るんだけれど、一緒に来る?」
光「えっ?病院?」
センパイのお姉さんは俺の言葉にコクンと頷き、車に乗せてくれた。
俺たちが病院についた頃は19:00だった。
センパイは、家の近くの総合病院にいるみたいだ。
...と言うことは、もしかして入院なのだろうか?
そして、思い病気なのだろうか?
俺は、嫌な考えを色々としてしまった。
センパイのお姉さんはがトントンとドアをノックして開けた。
俺は、「失礼します」と言い、続いて入っていく。
けれど、センパイは眠っていた。
センパイのお母さんは、センパイが眠っているベッドの横で項垂れながら、椅子に座っていた。
センパイのお姉さんが、センパイのお母さんの肩にポンッと手をのせて何か声をかけていた。
たぶん、宥めの言葉だろう。
センパイのお姉さんが「一旦、外に出よう」と言ったので、俺は頷き、病室の外に出た。
外に出るとお姉さんは、驚きの言葉を発した。