第11章 Let's make believe that...
『お試し?』
跡部「あぁ。期間を決めて、終わったあとに俺と付き合ってくれるのか。やはり駄目なのか。決めてもらう
もし、駄目ならば俺は諦める。
これが、last chanceだ。」
ふむ。なるほどね
ってか、ラストチャンスが無駄に発音いいな
.....って、話がそれた、危ない危ない。
まぁ、なんか楽しそうだし.....
『いいよ。
.....で、期間はどうするの?』
跡部「そうだな。
.....期間は...3週間だ。」
『りょーかい!
じゃあ、明日からヨロシク!』
跡部「待て。今日からだ。」
跡部君は、帰ろうとした私の腕を掴み、そう言った。
『テニス部が終わるまで、待たなきゃいけないんでしょ?嫌よ。
私は帰る。』
跡部「大丈夫だ。
今日は部活はなしだ」
『ふーん。休みとかあるんだ?』
跡部「当たりめぇだろ
毎日毎日、やってたら体が持たねぇからな」
『なるほどね
跡部君は、ちゃんと考えてるんだ?』
跡部「まぁな。
あと、その"跡部君"ってのやめろ。
一応、彼氏なんだからよ」
『ハイハイ。ケーゴくん』
跡部「景吾。」
『えっ?』
跡部「景吾って呼べ。」
『ケーゴ.....。』
跡部「クスッ.....」
『なっ、なによっ?!!』
跡部「なんでもねぇよ」
『そう。.....あ、ここが家だから。』
跡部「嘘だろ」
『.....何で分かったのよ?』
跡部「苗字が違うじゃねぇか
なめてんのか」
ケーゴは、呆れたようにそう言った。
『別に?』
跡部「じゃあ、俺に送って貰いたくねぇのか?」
『そーゆー訳でもない』
跡部「じゃあ、なんでここが家っつた?!」
『私は別に[私の]とは言ってないもん』
私は、べーっと舌を出してやった
私が反抗するせいか、それとも生意気なせいか分からないが、ケーゴはワナワナと肩を震わしている。
やり過ぎたかな?
跡部「ハッハッハッ、強気な女は好きだぜ?」
怒っていた訳じゃ無かったみたい。
.....とか言っているうちに家についた。
『ケーゴ、ここ、私の家だから』
跡部「そーか。それじゃあ、また明日な」
『うん。ありがとう
また明日ね』
そう言って、私達は自分達の帰路についた。