第4章 参謀 vs 最強ヒロイン
私は、柳君の手を握り、二人ともコートの指定位置に立つ。
「1tiebreak set and match 華 to serve play!!」
さすが、私立。
発音が綺麗だね~!
ポーンポーンポーン
『ハッ!』
バシュッ
「フィ, 15-0 !!!!」
柳「ふむ。」
――
仁王「まだ、二人とも、小手調べっちゅー所か」
幸村「そうだね。
本気じゃないにしても、華さんのあのサーブ、結構早いね。」
丸井「おう。それに、華の雰囲気が全然違うぜぃ」
――
柳「…フッ…中々、早いな」
『クスッ……まだまだだよ
次、行くよっ!!!!』
バシュッ
柳「ハッ…!」
パーンッ
『中々、重い打球打つじゃんっ!』
パコーンッ
柳「それは、こちらの台詞だっ!!」
パーーンッ
ドシュッ
『クッ……』
「15-15 !!!!」
――30分後――
「ゲームカウント1-0 華リード!!!!」
切原「やっと、1ゲーム取りましたね。」
柳生「えぇ。しかし、柳君ではなくて……#華#さんが…」
――
『ふぅ……ねぇ、何書いてんの?』
柳「データだ。」
「ふーん、データ、ねぇ。
まぁ、そんなの書いても、私は倒せないけどね(クスッ」
ピッ!
「ゲームカウント 1-0 華リード
柳サービスプレイ!!!!」
柳「ハッ!」
『ほいよっ とっ!』
――
幸村「そろそろ、来るね」
桑原「あぁ。柳の必殺技……」
――
柳「かまいたち…!」
スパーーンッッ
ポンポンポンポン......
『……っ』
「15-0!!」
柳「ハッ!」
パーンッ
『……桜吹雪!!』
ザワッ
柳「……!?」
トンッ
柳「視界が、花弁に阻まれ……」
『ボールが見えなくなった、でしょ?』
柳「……」
『……』
柳「……」
『………………ねぇ、審判コールまだ?』
「…!…す、すみませんっ!!
15-15!!!!」
柳「ハッ!」
パーンッ
『夢幻』
スカッ
ドシュッ
柳「!?」
『貴方が見たボールは幻のボール。本当は、反対側に本当のボールが有り、貴方は夢を見ているような気持ちになる。
それが、夢幻。』