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ツキノヒメ。

第10章 子供と始とSix Gravity。(前編)




『アカリちゃん、よく聞いて?』


「なあに?ママ?」


『あのね、私の名前は月原流那。
アカリちゃんのお母さんにそっくりかもしれないけど、違う人なんだ。』


「あ、ぅ…ママ…じゃない……?」


『ごめんね…。
あ、でもね?お姉さん、アカリちゃんのお母さんのこと一緒に探してあげる!
だから泣かないで?』


そっと頭を撫でる。


それでもアカリちゃんは俯いてしまう。


「あ…えっと……アカリちゃん?
お家ってどこだかわかる?」


「おーナイス葵!」


「お家…?」


「そう、お家!
さっき帰りたいって言ってたよね?
お家の場所が分かれば俺達お家に連れていくことができるからさ。」


「そしたらママがいるかもしれないな?」


アカリちゃんは数秒間葵を見つめていたけど急にボロボロと涙をこぼしはじめる。


「あー葵泣かせたー。」


「え、えー?!ど、どうしよう!!」


私に抱きつき大泣きしはじめてしまうアカリちゃん。


『おーよしよし!!大丈夫だよ!
お姉さん一緒にいてあげるからね!』


とりあえず抱っこして背中をトントンと叩いてあげる。


私の肩に顔を埋めて泣きじゃくるアカリちゃん。


いったいどうしたんだろうか?


「月城さんと警察の人に連絡とってきた。
が、どうしたんだ?」


「あ、いや、それがかくかく然々で。」


「なるほど?」


私の腕のなかで泣きじゃくるアカリちゃんの頭をそっと撫でる始さん。


「アカリ、ちょっといいか?」


「うっ…ヒグッ…うー。」


ちゃんと顔をあげて始さんを見るアカリちゃん。


「お前のお母さんは俺らと警察の人が探してくれる、だからしばらくは俺たちと一緒にいよう。」


「いっしょ?」


「ああ、お母さんが見つかるまでの間俺たちと一緒に暮らそう。
嫌か?」


「ママ…ぅ……ルナも一緒…?」


「そうだ、流那も新も葵も俺も…他にもたくさん居るがアカリが嫌じゃないのならば少しの間、俺達は家族だ。」


なぜか始さんの言葉をしっかりと聞いているアカリちゃん。


『どうするアカリちゃん?』


抱っこしてるアカリちゃんに眼を合わせて聞いてみる。


「う、一緒…一緒がいい。」


「ふっ、決まりだな。」


始さんがアカリちゃんの頭を撫でる。

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