第9章 歌詠鳥が啼く頃に。(春ルート)
それから数日たったある日の事。
私はまた春に会いたくてこの前の公園にいた。
裕福な家庭でお家の跡継ぎ、お嬢様として育てられ友達なんていなかった私はただ一人ブランコに座りゆらゆらと漕いでみたりやめたりを繰り返していた。
結局遊ぶのにも飽きてベンチに座ってボーッと空を眺めることにしてベンチに座って空を見上げていた。
梅の花弁が風で舞ってきてとても綺麗。
そのうちに春の陽気の暖かさで眠くなってきてしまい半ばうとうとしながらただ座っていた。
こくり、こくりと首が揺れるくらいに眠くなってしまってそろそろ帰ろうと思ったいた矢先だった。
ーホーホケキョ♪ー
と綺麗な鳴き声。
ふと目を覚まし、また梅の木をよくみるとあの時と同様にウグイスが鳴いていた。
『…綺麗…。』
「本当だね。」
突然横から声が聞こえてパッとそっちを向くと会いたかった人。
『春!』
「こんにちはルナ。」
ニコッと微笑む春はとても綺麗で胸がドキドキと高鳴った。
『あれ…名前…どうして?』
「この間ルナのお母さんが名前を呼んでいたから覚えたんだよ。」
春に名前を呼ばれただけですごく嬉しくて頬が緩む。
「ルナ、今日は何してたの?」
『んーとね、お空みてたの!』
「空?」
『うん、今日のお空…綺麗な青色だから!』
そういわれると春は流那にならって空を見上げてみる。
「わぁ、本当だ!綺麗だね。」
『でしょう!でもね、お日様が暖かくて…眠たくなっちゃったの。』
「ははっ、確かに暖かくて眠くなるね。」
『うん、でも…まだ…帰りたくないから…。』
喋っていても眠くなるくらいに眠くなっていた私はまたウトウトとし始めていた。
「よかったら俺の膝使って寝なよ?
帰る時間になったら起こしてあげるから。」
『…いいの…?』
眠たくてとろんとした目で春を見つめると春は優しく笑って膝を貸してくれる。
春の優しさに甘えて膝枕してもらう。
「今日は何時に帰るの?」
『4時半って……お母さんが…。』
「わかったそのくらいに起こすね?」
『う…ん……。』
ほぼ夢の中に入りつつ春の優しい声に反応しながらも数分後には眠りについていた。