第16章 痛み。(涙ルート)
「夢を見たんだ…。」
『夢?』
「うん…すごく嫌な夢…。」
『嫌な夢…か……。』
落ち着かせるように背中を撫でてはソファーに誘導して座らせてあげると背中を優しく撫でた。
嫌な夢と言うことは悪夢と言うことだろうか?
『どんな夢だったか…聞いてもいい?』
「うん…。」
夢の内容はひどく悲しく辛いものだった。
『涙が独りぼっちになってしまう夢か…。』
「今は、ここが好きだから…みんなといられるこの時間が好きだから…もし、夢のように…また一人になっちゃったらって…怖くなった。」
震えが収まらない体をそっと抱き締めた。
『大丈夫。』
静かに語りかける。
『大丈夫だよ…涙は一人になんかならない。』
『もし不安になったらまた今みたいに誰かを呼んで?』
『必ず側に誰かがいてくれるから…。』
しばらくの間沈黙が続いて、気が付くと涙は眠っていた。
寝不足だったのだろう。
起こさぬようにそっとソファーに寝かせてブランケットをかけてあげる。
『おやすみ、涙。』
『今度は優しくていい夢がみれますように…。』