第6章 案内
紫原「ここが理科室ね、この上の階には図書室とか…」
紫原君って本当に背が高いんだなー
教室のドアも潜らなきゃいけないくらいだし、バスケしてるって言ってたっけ、この身長ならダンクとかすぐにできそう…
紫原「聞いてる??」
「え、あ、うん!」
紫原「ならいいけど、ぼーっとしてて転ばないでねー」
優しいんだなー
お菓子が好きなところも可愛いし、身長も高くて意外と紳士っぽいとこもありそうで、なんというか、、完璧な人って感じが…
紫原「あ!危ない!」
「へ?…わっ!!」
私は紫原君を見るのに夢中で階段を踏み外してしまった
紫原「転ばないでって言ったのに」
「あはは…ごめんなさい…」
私は紫原君にまた抱きとめられていた
紫原「怪我とかなくてよかった、君って危なっかしいよねー」
「本当にごめんなさい…」
紫原「…」
遅刻するわ階段で転んで迷惑かけるわで、私はもう恥ずかしすぎてボロボロ…
紫原「ん」
「へ?」
私の目の前には棒付きキャンディがある
紫原「あげる、これで元気だして」
「いいの??」
紫原「うん」
「ありがと!!」
紫原「じゃあ、次行くよー」
「うん!」