• テキストサイズ

イケメン戦国 「めぐり逢い」

第192章 三成と再会


もう一度、葉月は叫ぶ。

「み、つ、なり、さ、まー」

着衣も乱して走ってくる三成の姿に、葉月も成を抱っこしたまま走る。



「…葉月、さ…ん…」



少し高い声、懐かしい自分を呼ぶあの声が耳に入る。



距離がもどかしい、けれど、それは一瞬のこと。



走ってきて息をきらす三成に、無言でがばりと抱き締められる。



荒く息を吐いて落ち着かせる三成を、葉月も空いている片腕を背に回す。



「…葉月…さん…」



何度も何度も息をついて、ようやく三成は間違いではないか、と思わんばかりの声音で葉月を呼ぶ。



「…はい…ただいま…です…」

抱き締められたまま小さく返事をする葉月を、更に強く抱き締める三成だったが、苦しくなった成が「ほげっ」と怒り出す。

「あ…」

二人で成の怒り声に気付き離れると、成が「あっ!」と暑い、と怒っていた。

「この子…」

三成は自分にそっくりな子を見て目を見開く。

「…成、と言います」
/ 565ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp