第110章 衝撃
優しく舞に言われ、葉月はちょっと安心した。
「心配で、心配で、でも怖くて聞けなくて…」
「うん、そうだよね、心配だよね。
でも大丈夫。連絡が無い時は勝っているから。
だって家康と三成くんだよ?
家康も三成くんも緻密に組み立てる作戦で、必ず勝つ戦をする人達だからね、必ず勝って帰ってくるから安心して良いよ」
「舞さんにそう言ってもらえると、安心出来ます…」
ほぅと大きく息を吐き、出された団子を葉月はようやく口にした。
「美味しい…久し振りの春さんのお団子、美味しいです!」
美味しいものを口にして、ようやく笑顔が葉月に浮かんだ。
その顔を見て、舞も団子を口にした。
「ほんと、美味しいね」
二人で顔を見合わせて微笑むが、また舞の突っ込みが入った。
「ねぇ、この間の続き!三成くんってあっちはすごいの?
こどもも出来てるし、やっぱり濃厚?」
「ええー、またそれですか?」
驚き、赤くなる葉月に、興味津々な顔の舞。
「だって、知りたいもん。三成くんですごかったら、他の人達、もっとすごそうな気がしてね。だから教えて?」
「も、もう…舞さんってば…仕方ないですね…」