• テキストサイズ

イケメン戦国 「めぐり逢い」

第110章 衝撃


落ち着かない毎日が過ぎる。

戦況は葉月の耳には届かない。

秀吉に聞けば良いのだが、怖くて聞くことが出来ない。

なので断って葉月は三成の御殿に泊まりこみ、留守居の家臣や女中達と三成の帰りを待つ事にした。

不安を隠して、女中達に不思議がられた料理を教えたり、御殿の掃除を手伝ったり、苦手な裁縫を月代に教えてもらったりして毎日を過ごしていく。

ある時、舞から誘いが来た。

『久し振りに、一緒にお団子を食べに行きましょう』

「いってらっしゃいませ、葉月様。気分転換も必要ですよ」

仲良くなった月代に言われ、舞の誘いに乗って出掛ける事とする。



「舞さん、お久し振りです」

迎えに来た舞に挨拶すると、腹を見た舞が声をあげた。

「あら、ずいぶん大きくなった?」

少々突き出して、明らかに胴回りが寸胴になった葉月の腹を見て、舞が言った。

「はい、実は最近になって蹴とばされるようになりました」

「え?蹴とばされるの?」

「はい。中で動く時に蹴とばすみたいです」
/ 565ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp