第85章 お仕置き?
「…いえ、やっぱり読めませんでした。
私、こういうくずし字を読めるように勉強しなくちゃならないです」
本を元のところに戻し、三成のほうを振り向いた。
「じゃあ、私がこども用の本を探して参ります。
それを使って勉強してはどうでしょう?」
「こども用…そのほうが良いと思います。是非お願いします」
そして、御殿に来る事になった理由を思い出す。
「それで、あのー、お仕置きって何ですか?」
三成はああ、と葉月に近寄り、ひょいと横抱きにすると布団へ連れて行き降ろす。
「え…え…?」
愛される?と思っていたら、いきなり夜着を暴かれ、からだをむき出しにされる。
「み、つなり、さま…っ?」
昨日と違う荒々しさに驚く葉月。
「達することを許しません」
「…は!?」
「良いところで止めます。それがお仕置きです」
「え、え、えええ?」
一体何をされるのかと思ったら、達する事をさせない、と三成は言う。
葉月はたいした事ない、と思い、しかし、その考えをすぐ覆さないとならない事に気付く。