第67章 優しくして(R18)
三成にだんだん余裕の無い瞳の色が浮かんでくるようになる。
お互いの吐息と、つながる部分の淫靡な音だけが耳に入る。
「…んん…」
ふるりと葉月が震え、絶頂が近付いているのを知らせていた。
「…葉月さん、優しくするの、ここまでです」
三成は途端、今迄と違う激しい動きに変わり、葉月はその動作に合わせて揺れる。
「み、みつ、なり、さま…っ」
やっと声を掛ける葉月に、動きはそのままに、三成は笑みをこぼした。
紫を数滴垂らした灰色の髪の毛が目の前で揺れる。
色気を壮絶に含んだ瞳は、余裕が無い色を浮かべている。
葉月が絶頂へ駆け上り、ふるふると震え、三成の熱を咥えたまま締め付ける。
「…くっ…葉月さん、きつすぎ…っ」
その絶頂の締め付けが三成を刺激する。
「私も…もう…です…」
三成も葉月の奥へ欲を放つ。
三成はそのまま葉月のからだの上に倒れ込み、葉月は汗をうっすらかいた三成のからだを抱き留める。
お互い、しばらく息を吐いて整える。