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心のキャンバス

第4章 私の色


私は目を閉じた。
次々と色々なものが浮かんできた。
ゆっくりと目を開き、鉛筆を走らす。

カタッ……

「…ふぅ、出来ました。」
「おー、見せて。」
「はい。」

椅子から立ち、横にずれて絵を見せた。

「これ…俺?」
「はい、一希先輩です。」

私が目を閉じて、1番始めに浮かんだのは
… 一希先輩だった。

「はははっ!」

先輩は、突然お腹を抱えて笑いだした。
思わず、不安になった。
そんなにも下手だったのだろうか。

「はぁ…凄いよ。」
「え?」
「普通、描いてって言った奴を、
 人を描く奴なんか居ない。」
「すみません…。」
「いや、良い意味で言ったんだ。
 そこら辺のものを描くのが方が多い中で、
 君は人を、俺を描いた。」

何故、先輩が浮かんだのか、
自分でも分からない。
でも、凄く描きたくなったのだ。

「始めに浮かんだのが、先輩だったので…。」
「ありがとうね。今日はここまでにしよう。」
「はい。」
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