第3章 Consciousness
ああだこうだしているうちに夜は深くなる。
つばめがお風呂に入っている間、月島は身の回りの片付けなどをしてやっている。
普段の彼からは想像つかないような甘やかしっぷりなのだ。
「それじゃ。明日はもっと早く学校に来なよ」
「善処する。おやすみ」
「うん、おやすみ」
23時、はす向かいの家に住む幼馴染みを送り出しつばめは布団にもぐる。
いつもと違ったのは寝る前にスマホを確認したことだった。
「……」
何となく気になってしまったのだ、今朝であったばかりの彼のことが。
連絡をしてみようか、でもこの時間はよくないんじゃないか。
あれこれ考えた末、布団に深くもぐり直すことにした。