第2章 Necessarily
(さて、どうしようかな)
勢いで教室を飛び出したつばめは行く宛もなくふらふらとしていた。
さすがに幼馴染みのいる教室に行って名前も知らない女子の反感を買うのだけは避けたい。
うーんと顎を人差し指と親指で触れながら歩いていると肩を捕まれる。
「よっ、さっきぶり」
「菅原先輩」
「い、いや……あの、姿見かけたから、さ」
頬が染まり赤面する菅原に嗚呼、先ほどのことを引きずっているのかと冷静な分析を始める。
この人は本当に面白い、そう思いまた顎をいじりだす。
「そっか、面白いね」
「えっ!? ……んー、よくわかんないなつばめちゃんは」
「そうかな」
「そうだよ……あ、昼まだ?」
「うん、これからかな」
つばめの言葉に満面の笑みを浮かべる。
「じゃあ一緒にメシどう?」