《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第6章 名探偵は謎を解かない
「こんなこと言ったら怒るかもしれないけど、僕ね、大好きなゆりちゃんを一度でも抱けてよかったー!」
「ちょっ! 声大きいですっ」
慌てて十四松さんの口を押さえる。
数人の警察官がすぐ横を通り過ぎていった。
「もうっ」
口から手を離すと、十四松さんは呑気に笑った。
「あはー! ごめん! つい! でも、昨日のゆりちゃん……本当にすっごく可愛かったよ……」
「っ!」
十四松さんの優しい声に昨日の記憶が甦る。
身体に生々しく残っている温もり。
子宮の奥がキュンと疼いた。
「僕ねー、思い出しただけでやばいかも……」
十四松さんの手がそっと私の髪に触れる。
「やっぱり、ゆりちゃんって可愛い……」
十四松さんが、手を動かし髪を撫でた。
自分の顔がみるみる熱くなるのが分かる。
恥ずかしくなって俯くと、十四松さんは息を吐いて、ぽつんと呟いた。
「また、したいなー……」
顔を上げると、十四松さんも真っ赤な顔をしていた。
「あ、あの……」
「昨日の夜は、ゆりちゃんとしたことを思い出して、全然眠れなかったんだー……」
十四松さんの手が、頬に移動してくる。
「本当はもう1回ゆりちゃんを裸にして……もっといっぱいエッチなことしたいなー……」
熱を帯びた瞳で私を見つめながら、頬を優しく手のひらで包んだ。