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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第6章 名探偵は謎を解かない


「「あっ!」」

部屋を出た途端、ドアの前にいた人とぶつかってしまった。

「ゆりちゃん!?」
大声を上げて、体を離したのは十四松さん。


「ごめんなさい! 大丈夫でした?」

「あー……うん……」
十四松さんが目を逸らす。

「捜査一課に用事ですか?」

「そう、だね……」
十四松さんは落ち着かない様子で下を向いた。

「チョロ松警部ですよね? 呼んできます」

部屋に戻ろうとすると、ぐいっと腕を引っ張られた。

「待って! 僕が話したいのは、ゆりちゃんだから!」

「わ、私?」

「うん。昨日のことなんだけど……」

ドキッとする。

十四松さんに公園で抱かれてしまったこと……。

なんだか気まずい。

十四松さんは頬を染めて頭を掻いた。
「その……あんなことしちゃってごめんね!」

「私こそ……」
その気になっちゃったのは、私も同じだ。

「えっと、これからも今まで通り仲良くしてほしいっす!」

「そんなの……私がお願いしたいくらいです」

十四松さんがにっこりと笑う。
「あはー! よかったー! 嫌われてたらどうしようと思ってたんだ! これからもよろしくお願いしマシーン軍団! いつか好きになってもらえるように頑張るから!」

「十四松さん……」


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